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夏競馬と汗の匂い

自分が物心ついた時から馬というものは身近な存在だった。小さい頃の写真を振り返ると父がゲームセンターで取ってきた馬の人形と一緒に写ってるし、リビングには競走馬の写真が貼られていた。牧場にいってお馬さんにも乗せてもらった。幼稚園の頃は父が新聞を読んでる時に膝の上に乗るのが好きだったが、日曜になると片手に赤鉛筆を持つ父は馬の予想をしていた。多分ひらがなよりもカタカナのほうが先に読めるようになったのは馬名による影響が大きいと思う。日曜の3時からは中央競馬のメインレースの中継がテレビで行われる。父が○をつけた馬を一緒になってテレビで応援して、馬が勝ったら好きなラーメン屋さんに連れて行ってもらった。僕にとって幸せな時間だったと思う。



あれから数十年がたち、勝馬投票券を購入出来る年齢になった。僕はちゃんと20歳になってから競馬場にいったり、競馬用口座を作り競馬を楽しむようになった。勿論勝つ時もあれば負ける時もある。ただ、ひたすら応援した馬が最後の直線で突っ込んでくる感覚が好きだった。



今回の土日は様々な予想外の出来事があり、突然予定がなくなった。chance。GOGO CHANCEだ。光った!と思った。「場外馬券場に行ってみようかな。」と思った。すると普段はなかなか連絡を取らない友人から連絡が入り、日曜日に遊ぶことが決まる。僕がすぐに中京競馬場に行くことを提案するとアッサリと承諾してくれた。中京競馬場に行く事は金曜日に決まった。


中京競馬場についたのは朝の8時。特に大きなレースもないということで今までの京都競馬場、府中に行った時よりも空いている。初めての夏競馬現地観戦。心躍るものがあった。

もう競馬場に行ってからは時間があっという間に過ぎた。とにかく楽しい。普段は1人か父と見てた競馬が今回は目の前で大勢の名前も知らない人と見ている。ゴールが近くなると騒がしくなる。「いけ!いけ!」「うわああああああ」全力で叫ぶ中高年が大量にいた。気がついたら僕もその輪の中に入っていた。

共通の話題があればヒトとヒトはすぐに仲良くなれると思う。たまたま近くに似たような馬券を買うヒトがいたらスグに友達のように会話をして馬を応援することが出来た。

午後になり、休憩をしながら外に出てくる僕とは違いひたすら外で馬を応援してる人達は大量の汗をかいていた。中京競馬場天気は曇り、芝もダートも馬場コンディションは良。ビールが入ったおじさん達のテンションは最高潮。

6レース目の新馬戦あたりから「臭い」と思ったが、なんだかこれが生きてる人間の匂いなんだよな。生きてるんだよな。と考えさせられた。しばらくしたら慣れた、僕もその中の1人になっていたのかもしれない。慣れって怖い。

今回の収支は京都競馬場に行った時のように大損はせずに少し+で終わった。久々の外出で翌日は謎の筋肉痛に襲われたが楽しかった。
生きている感覚を久々に実感した。また行きたいな、競馬場。

なんか悩み事があってもなくても競馬場に行ってみようぜ、大きな馬体を見てたら自分の悩みが小さなことのように感じるかもしれない。